金属スクラップヤード等規制条例の概要
新たに施行される金属スクラップヤード等規制条例は、以下の主要な内容を含んでいます。
(1) 適正な保管と管理の義務
金属スクラップを取り扱う事業者には、保管場所の整備や適正な管理が義務付けられます。具体的には、金属スクラップを屋外に放置せず、適切な施設内での保管が求められます。また、スクラップの種類や量、搬入・搬出の記録を保管し、定期的に監査を受けることが求められます。
(2) 不正取引の防止
条例には、金属スクラップの不正取引を防ぐための対策が盛り込まれています。特に、盗難品や不正に取得された金属スクラップの取り扱いを厳しく規制し、事業者は取引先の確認や身分証明書の確認を義務付けられます。これにより、不正取引を未然に防ぐことが期待されます。
(3) 環境保護措置
金属スクラップが環境に与える影響を最小限に抑えるための措置も規定されています。特に、有害物質が含まれる可能性があるスクラップの取り扱いには、適切な処理方法や廃棄方法が義務付けられます。環境に配慮したリサイクルの促進を目的としています。
(4) 罰則規定
規制に違反した場合、厳しい罰則が科されることがあります。例えば、適正な管理がなされていない場合や不正取引が発覚した場合には、事業者に対して罰金や営業停止などの処分が科されることになります。これにより、業界全体で規制遵守の意識を高めることが狙いです。
これまで廃棄物処理法の規制対象外であった有価物にも、上記のような厳しい措置が適用されます。